事例紹介

『外国人社員の活用により雇用不安を払拭し、日次生産量の大幅改善』

今回は、2018年よりベトナム人技能実習生の受け入れを開始し、毎年一定数の実習生受入れを行い、昨年度からは特定技能外国人の採用も始めることで、労働生産性の大きな改善を図っている、私たちワタミグループの「ワタミ手づくり厨房」東松山センターについて、センター長の川島佑介さんにお話しを聞きました。

川島さんの画像
「ワタミ手づくり厨房」東松山センター 川島センター長

「ワタミ手づくり厨房」東松山センターとは

最初に、「ワタミ手づくり厨房」東松山センターについて教えてください。

居食屋「和民」では、「もうひとつの家庭の食卓」のコンセプトに則り、各外食店舗でほとんどの食材を仕込む「こだわりの手づくりシステム」で商品を提供してきました。この最大の長所である“手づくり感”を損なわずに調理する考え方を受け継いだ集中仕込みセンター「ワタミ手づくり厨房センター」を、全国5ヶ所に展開し、全国の外食店舗、宅食営業拠点などへ商品を提供しています。このうち、東松山センターは、テレビCMなどでも話題の「ワタミの宅食」のお弁当・お惣菜をつくっている工場で、関東ではワタミで最大のセンターです。

外国人雇用導入前に抱えていた問題点/課題

2018年に外国人材を受け入れ始める前の問題点や課題はどのようなものがありましたか。

地元で採用活動を進めていたのですが、なかなか新しい社員の雇用が出きずにいました。結果的に、働いている社員を長い間雇用し続けるしかなく、社員の高齢化がどんどん進んでいました。平均年齢があがり(2019年4月時点のデータで64.7歳)、このまま社員の高齢化が進むと、自然退職も含めて大幅に社員が減ることから5年後には生産量が大幅にダウンする可能性が高いとの問題がありました。

外国人雇用導入に際し不安だったこと

そういった背景から、外国人雇用の導入に踏み切ったのですね。導入あたって、不安や不満というのは、やはり言葉、文化の違いですか。

言葉の違いでの日本人社員とのコミュニケーションに不安を持っている社員もおりましたが、コミュニケ―ションの問題は日本人同士でもあることですし、さほど心配はしていませんでした。むしろ、彼ら外国人同士が寮での共同生活から職場もと、ずっと顔を合わせていることから、外国人同士のトラブルの発生に不安を感じていました。やはり、相性の問題から、上手く行かないことも出てくるのではないかと。

導入によって大きな効果が

なるほど、その点も良くお客様から心配な点としてお聞きします。その不安に対しての結果をお聞きする前に、業務上の問題/課題に対してどうなったのかを教えていただけますか。

はい、それは成功したと考えています。まず、2017年のベトナム人技能実習生10名からスタートし、年々受入を増やし、昨年からは、特定技能外国人も即戦力として受け入れを開始しています。特定技能外国人に関しては、ベトナム人に加えてカンボジア人も一定数の割合で雇用するようにしており、現在では、総数で66名となっています。これにより、従業員の平均年齢は、2021年4月には56.0歳まで下がりました。

この外国人材の雇用は計画に従って提携している監理団体さんやW&I DREAMが募集してくれるので、人員確保(雇用)の不安から解放されました。また、一人当たり生産性も上がった(従来の1.2~1.5倍程度)ので、ラインにおける必要人数も削減できています。こういったことにより、生産量は、下図から季節変動要因を除けば大きく伸びており、とても大きな効果を生み出したと考えております。

これは、もちろんライン配置の見直しや作業導線の改善など様々な取り組みの結果だと思いますが、大きな効果がでていますね。私どもも、微力ながら役に立てて大変嬉しいです。なにより、私どもが紹介し、日々サポートをしている外国人の方達が、大きな戦力となっていると聞くと、本当にこの仕事をしていて良かったと思います。
ところで、ご不安だった、外国人同士のトラブルについてはいかがでしたか。

それも、心配したほどのことはありませんでした。もちろん、ちょっとしたいさかいなどはありましたが、管理団体さんやW&Iの皆さんが、日常的な彼らとのコミュニ―ケーションの中で、事前に問題があれば拾い上げてくださり、私達も一緒になって解決法を考え実施することで未然防止ができていたと考えています。

ありがとうございます、私たちW&I DREAMの最大の強みである、外国人への充実サポートが役にたっているようで嬉しく思います。常に、サポートしている外国人の立場に立って、日々サポート内容の改善に努めています。

特定技能外国人で、生活面のサポートが楽になった

昨年度から、ベトナム人技能実習生に加えて、カンボジア、ベトナム人の特定技能外国人も採用を開始して頂いております。実習生と比較して特定技能外国人は、いかがですか。

実習生は、日本がほぼ初めてで、0から教育するのに対して、特定技能外国人は、入社当初の組織への順応や、素直さに欠けるようにも見受けられて多少手を焼いたこともありましたが、個々人のレベル差だなと思えるようになってきました。それよりも、通勤時の自転車のパンクなどのトラブルへの対処や病気での通院への付き添いなどの生活面の不安が軽減されたことが大きいと考えています。

はい、確かに特定技能外国人は、既に日本での仕事生活を約3年以上実施しているので、日本での給料のことや残業のこと、休みのことなどを分かっています。そういった事が働き始めの態度に出て来てしまうのかもしれません。ただ、生活面では、それが慣れていることに繋がって、現場での負荷低減に繋がっているのだと思います。

今後の取り組みについて

最後に、期待を含めた今後の取り組みについて、教えてください。

先ほど、雇用不安が払拭されたと言いましたが、外国人には母国への帰国ということが付きまといます。そこで、帰国などでの入れ替わりを考慮し、外国人の中で後進への指導ができるようなリーダーを育成して行きたいと考えています。まず、無期雇用で一般社員登用したベトナム人社員がいますので、彼女をリーダーとして育成して行こうとしています。

はい、今は、センター内での職種変更もさほど実施できていませんが、その変更や他のセンターへの異動も進めて行きたいという話は出ています。ただ、現在は日本人の含めセンター共通の業務評価指標が整備出来ていないので、まずは、そういった部分の統一から進めていくことにしています。

そうですか、今後ますますと外国人の活躍の場が広がって行きそうですね。私たちもこれまで以上にしっかりとサポートしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
本日は、どうもありがとうございました。

こちらこそ、どうもありがとうございました。

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